幌尻岳2052m 

    沙流郡平取町     ROUTE 

    国道273号の平取町振内で道道638号に入り、豊糠山荘(旧豊糠小学校)からシャトルバスで第一ゲートへ。
    (今年から一般車の直接乗り入れが不可になった。)

    2011/7/12 曇り    MAP 

    コースタイム 登り 第一ゲートー(2時間)ー取水施設ー(1時間)ー渡渉地点ー(1時間30分)ー幌尻山荘
                                         合計 4時間30分
               幌尻山荘ー(1時間50分)ー命の泉ー(2時間10分)ー山頂   合計 4時間
            下り 山頂ー(1時間10分)ー命の泉ー(1時間10分)ー幌尻山荘   合計 2時間20分
               幌尻山荘ー(1時間20分)ー渡渉終了ー(1時間10分)ー取水施設
               ー(2時間)ー第一ゲート             合計 4時間30分

    羊蹄山を下山後道の駅むかわ四季の館で車中泊し、朝7時過ぎにシャトルバスが出る豊糠荘に電話を入
    れると、今日はバスの運行は大丈夫とのこと。

    今年から出発点の第一ゲートまでの一般車の進入が禁止になり、平取町が運行するシャトルバスに往復
    3,500円を払って送迎してもらわなければならなくなった。
    バスの運行は幌尻山荘と連携していて、増水で途渉困難な時は運行されず、予約を入れた10日は増水の
    ため中止されていた。
    3,500円はチト高いと思うが、危険な日に無理矢理渡渉できなくなったので、考えようでは安い。

    約50km走って豊糠荘へ。振内町を通って国道を右折して豊糠山荘に向かうと前方に雲をかぶった大きな
    山塊が見えた。おそらく幌尻岳だと思うが確証はない。

    朝10時出発のシャトルバスに11人が乗って出発。
    運転手さんによると、昨日の11日は運行したが水の多さで途渉を諦めて引き返した人もいたという。 
   
    11時に出発点の第一ゲートに到着。標高は約460m。
    駐車場にはトイレと小屋があり、小屋はバスに間に合わなかった人が避難できるように造ったとのこと。  
   
    11時20分:出発。30分で第2ゲートへ。  
   
    13時20分:緩やかな林道を約8km歩いて、北海道電力の発電用取水施設に到着。標高は約960m。
    ここから沢沿いの登山道になる。  
   
    約2km、歩きにくい道を進んでいく。  
   
    1時間歩いて、いよいよ渡渉地点に到着。
    沢靴に履き替えて徒渉を始めると、聞きしに勝る激流の沢歩きだった。
    写真では判らないが、膝まで程度と聞いていた水量は、15回の途渉のうち半分くらいは太ももくらいまで
    あり、2本のスティックを使いながら足場を固めて踏ん張って進まないと流されそうになる。

    増水時に無理をすると激流に飲み込まれて遭難するというのは脅しでは無いことが分かった。  
   
    冷たい水が気持ちよく、緊張感があって始めは面白かったが、10回を超えてくると飽きてきた。 
   
    1時間半かかって、16時、ようやく幌尻山荘に到着。
    定員50人の山荘は団体ツアーの20人を入れて、30人余りの宿泊者だった。 
   
    翌朝3時前になると皆さん起きだすので、一緒に起きる。
    3時20分:まだ暗い中を出発。小雨がぱらついているので天気は期待できない。  
   
    1時間半ほど急登の道を登っていくと尾根筋になり、ニッコウキスゲやシラネアオイが迎えてくれた。  
   
    5時:命の泉に到着。水を補給するため約30mほど歩いて汲んできた。  
   
    再び急登の道をしばらく我慢して登っていく。 
   
    30分ほどで緩やかになり、視界が開けるが、ガスで何も見えない。
    晴れていれば戸蔦別岳や幌尻岳山頂が見えるはずだが、想像するしかない。 
   
    遠くは見えないが足元では、ポツポツと咲いていた花が次第に増えてお花畑になっていく。  
   
     お花畑にはいろんな花が咲いているので楽しく歩ける。 
 
エゾツツジ

チングルマ
 
オオバキスミレ
 
ショウジョウバカマ

キバナシャクナゲ

 タカネオミナエシ

エゾノハクサンイチゲ 

エゾノツガザクラ 
 
ハクサンチドリ
 
ミヤマアズマギク

ウコンウツギ 

ミヤマダイコンソウ 
    花が少なくなり、新冠コースと合流すると山頂は近い。  
   
    7時20分:山頂に到着。冷たい強風のうえガスで何も見えない。写真だけ写して早々に同じ道を下山。  
   
    山登り自体は登り4時間、下り3時間の程良い登山だが、徒渉と林道歩きが4時間以上かかり、歩行時間は
    合計11時間以上。
    朝3時20分に登り始めたが、シャトルバスが待つ第一ゲートに到着したのは午後3時半になっていた。  
   
    幌尻岳登山がシャトルバスでの送迎が必須になったお陰で、いろんな人に出会えた。
    奈良からの3人グループは、この後トムラウシ、羊蹄山に登り北海道の百名山を踏破する予定とのこと。
    福島からの単独者はここが68番目の百名山とのこと。
    中でも滑り込みセーフでバスに乗り込んだ自転車で百名山廻りをしている青年には驚かされた。
    ここが70番目で、8月中にあと30座登ってしまう予定とのことだった。
      
    さすがに幌尻岳に来る人はすごい人が多い。

    道の駅むかわ四季の館に戻り、汗を流して車中泊。翌日、小樽港から舞鶴港行きフェリーで帰路に着いた。
 
2011/7/7(旭岳)    2011/7/8(十勝岳)    2011/7/9(トムラウシ山)     2011/7/11(後方羊蹄山)
   
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